副住職日記
交付式を終えて・・・
早朝4時起床。度牒式の一日は、この時間から始まります。
起床後、日蓮聖人がお題目を始めて唱えられた
旭が森の日蓮聖人像前にて旭日遥拝(ご来光)
残念ながら、霧がかかっており、旭日を拝むことはできませんでしたが、
参加者・師僧の皆さんでお題目をお唱えし、誓いを新たにしました。
続いて交付式。
1人1人名前が呼ばれ、証書とともに、お坊さんの証である
袈裟と数珠を頂きました。
これからがお坊さんとしての修行の第一歩。
この気持ちを胸に、これから一歩ずつ歩んで行ってもらいたいと思います。
そのためにも、こちらも責任ある立場として我が身を振り返り、磨いていかなければ
なりませんね。
度牒交付式
千葉県鴨川市の清澄寺までやってきました。
ここは、日蓮大聖人が出家得度し、勉学修行に励まれ、
建長5年(1253)4月28日、32歳の時、旭が森で立教開宗の
第一声をあげられた場所です。
ここで開催されるのが度牒交付式。日蓮聖人が出家されたことから、
日蓮宗のお坊さんは、この清澄寺で第一歩を踏み出すのですが、
師匠について出家得度した者が、宗務総長から日蓮宗のお坊さんとして
許可する証明書を渡される(認められる)のが度牒式です。
といっても、お坊さんになったわけではありません。
日蓮宗のお坊さんとして、修行することを許可されたので、
これからが始まりです。
全国から50名のお坊さんの卵が参加していました。
小学生から大人まで。外国人の出家者の姿も。
明日の交付式に向け、お坊さんとしての心構えや
祖伝、読経試験、所作指導などがあります。
緊張している様子がヒシヒシと感じられます。
頑張れ!
原爆死没者追善供養並びに 世界立正平和祈願法要
昨年被爆70年を迎え、小林宗務総長の呼びかけで開催された広島に続き、
今年は、長崎で開催されました。
朝9時より、平和公園の原爆犠牲者無縁塔並びに、平和祈念像前平和公園にて
総長自ら献花し、参列者で読経を行い、ご回向を捧げました。
その後、全国から集まった青年僧や檀信徒約60名が本蓮寺様まで唱題行脚を行い、
本蓮寺様では原爆投下時刻の11時2分に合わせ、法要を行いました。
法要には、猛暑の中、総長お導師の元、九州各県所長、県内寺院・檀信徒約200名が参列し、
一心にお題目を唱え、追善供養とともに、平和祈願を行いました。
本蓮寺様の境内にはたくさんの蓮の花が咲いていました。
昨年は長崎県日蓮宗青年会主催の法要を行いましたが、
今年は、宗務総長をはじめとする、内局、県内外のお上人、檀信徒
多くの方が心を一つに、犠牲者の冥福とともに、祈りをささげることができました。
受け継ぎ 伝え 弘めよう
過去・現在・未来の三世にわたる御回向・祈りの大切さを感じました。
檀信徒協議会
県内の檀信徒協議会総会・研修会が行われました。
各地より100名を超す檀信徒、教師が参加し、
今後の活動について話し合い、その後研修を行いました。
講師の先生は、島根県より蔵本智宏上人。
先生は、ご自身の体験を交え、教師・寺院を育てるのは、
他でもない檀信徒の皆様だ・・・・と
1人1人が意識をもって、法華経・御題目弘通のために
精進しましょうと話されました。
参加者一同が、それぞれの思いを胸に
各寺院に帰って益々活動されることでしょう!
合同研修会
昨日、県内布教師会&社教会の合同総会、研修会が行われました。
研修会では、常在寺・合川泰通上人による研修。
現在、長崎県ではキリスト教会群の世界遺産登録を推薦していますが、
禁教期における信仰の相続を主に主としています。
ただなぜ禁教に至ったのか? 地域の神社・寺院を破壊し、その際の使える材木は
教会を建てるのに使用し、使えないものは火をつけるなど
様々な行いを行ってきたことを資料を交えながら説明していただきました。
誰でも自分の都合のいいことはアピールし、都合の悪いことには蓋をするのが世の常です。
観光資源として利用するにしても、真実を後世に伝えていくことが
本当の意味で世界遺産ではないでしょうか?