副住職日記
寒行 ~島原半島1周行脚~
そう、今年で3年目を迎える島原半島1周行脚です。
これは、約220年前に起きた「島原大変」による津波殉難者慰霊、また半島の交通殉難者慰霊の
為、1週間で半島を一周する行脚です。
そこで、半島のあちこちにある「慰霊碑」「供養塔」を廻りながらの行脚となりました。
初日は、国見町の長国寺を出発し島原・護国寺様までの約16㌔。
途中雨に遭いながらも、供養塔前でお勤めしながら、約4時間で無事到着。
(途中の有明・法華経寺様。日蓮聖人銅像前にて一読)
初めて行く道路、供養塔もあり、歩いていくと新たな発見が多々あります。
初日にしては、昨年よりきつかった気がします。身体が慣れてないからかもしれません。
明日は、有家・堂崎までの道のりです。
記憶に残るもの・・・
~信徒青年会主催の身延・千葉団参に参加。
17日から19日までの行程だったのですが、法務があり、18日からの途中参加となりました。
午後から出発し、千葉・安房小湊のホテルについたのは午後8時でした。
夕食中の皆さんのところへ顔を出すと、「ハッピーバースデー」の曲で迎えて頂きました。
まさかの・・・・。お祝いしていただき、ほんと、嬉しかったです。
そんな誕生日翌日の朝を、日蓮聖人生誕の地、誕生寺で迎えました。
気温も下がり、雨の中で朝勤に参拝し、お説教を拝聴しました。
その後、清澄寺まで行ったのですが、一面真っ白。
旭が森の日蓮聖人銅像前にて、一読。登りくる旭日を拝し、檀信徒と共に今後のお題目修行、
信仰生活をお誓い申し上げました。
そして、中山・法華経寺へ。途中の房総スカイラインでは、降雪、凍結の影響でスリップや立ち往生の車などもありましたが、幸い事故なく、かなり予定オーバーで到着。
今回の団参最後は現在開設中の大荒行堂でのご祈祷。日曜日ということもあり、全国からの檀信徒でごった返す中、長崎県から修行に入行されているお上人にお願いし、無事にお勤めをしていただきました。
40名を超す修行僧に囲まれての御祈祷は圧巻です。参加された檀信徒の中には、初めて行堂にお参りされた方もあり、本当に感激されていました。
2泊3日の行程でしたが、初めて団参そのものに参加された方、本当に感激されていました。
「今度は仲間を誘ってこよう!」
自分が感動したこと伝える。法華経・日蓮聖人を通して感じた喜びを人にも伝えることは、
何よりの功徳です。
もっともっと多くの方に、この感動を味わってもらうべく、僧俗一体となって頑張っていきたいと思います。
蘇る日本の神々 ~三十番神大祭~
島原市寺町の護国寺で16日、新春恒例の三十番神大祭が営まれ、僧侶12名が出座してお勤め・祈願を行い、
市内外より多くの人たちが参詣し、1年間の身体健全や家内安全、交通安全などを祈願しました。
あわせて、逮夜となる阪神淡路大震災殉難者、東日本大震災殉難者をはじめとする災害殉難者への御回向と、
被災地の早期復興、国土安穏を祈念しました。
毎年私もお手伝い、法要出座させていただいています。
朝9時に始まり夜7時まで約1時間おきの計9座。
10数名の僧侶による読経・ご祈祷は迫力ありますよ。
冷たい風が吹く中、寒い気候にもかかわらず、本堂と別棟にある番神堂は毎回参詣者で一杯になり、
私たちも気合の入ったご祈祷で、堂内は熱気ムンムン。
子供から年配の方たちまで、年齢問わず、しかも家族一緒にお参りされているのを見て、信仰相続の大切さを感じます。
こちらの番神様、一体ずつ厨子に納められていますが、昨年より修復事業が行われています。数年後には全ての御尊像が
蘇るそうです。
折しも、昨年は伊勢神宮、出雲大社の式年遷宮の年。番神様も蘇り益々ご威光を発揮され、御守護いただけるように
我々自身も考えたかや生活を「修復」し、反省と感謝の気持ちで、毎日を送りたいものです。
法要の様子の写真は撮ることができませんでしたので、
境内の様子を。
伝統行事② 学芸会
長男が通う小学校では、この時期「自治会学芸会」が行われます。
学芸会とは子供たちが練習した音読や歌・劇、クイズなどの発表を行うもの、
文化祭の規模を地区毎に小さくしたようなものでしょうか…
プログラムやいろんな小道具も高学年を中心に
自分たちで考え準備します。
自分も、そして親である住職も母校である飯野小で子供の頃、この学芸会を経験しました。
歴史はずいぶん長いはず…です。
冬休みの間、一生懸命練習して、8日が本番だったのですが、
昨年長男は、水疱瘡にかかり、参加できませんでした。
よって今年初めて学芸会デビュー。
残念ながら、当山の鬼子母神祭と重なったので、自分は見ることができず、ビデオで観賞。
今回、息子は英語の紙芝居をしたようです。
子供だけではあっという間に終わるので、保護者や先生方の飛入り参加もあります。
先生方はマジックショーをしていましたが、毎年同じものをするわけにもいかず、
毎回新しいものを仕入れているみたいです。
言われてするのではなく、自ら考えて企画し行動する。
高学年は低学年をリードする責任感が芽生えます。
一生懸命頑張っている姿ほど、輝いているものはないと思います。
変えていかなければならないこともありますが、
地域の伝統行事は、これからも伝えていかなければなりません。
鬼火焚き
正月7日、この地域では、鬼火焚きが行われます。
正月の飾り物や、竹・間伐した木を利用してやぐらを組み上げ、
火をつけると、炎が上がります。 このときの「パンパン」という
大きな音をたてて、はじける竹の音が「鬼」を払い、一年間の厄を払い、
後の炭で餅を焼いて食べると、無病息災と言われています。
また、煙の勢いのある時に、書初めを飛ばすと字が上達するとか・・・・
いろんな伝統行事がありますが、少子化もあり、毎年行事を行う参加者は減少しつつあります。
止めるのはいつでもできますが、復活はなかなか難しいものです。
自分の子供の頃、楽しみだった行事。親になって、こんな準備があったのか…
と大人の事情も分かってきました。次の世代にも、少しでも残していきたいですね。