副住職日記

2012-05-25 00:48:00

全国日蓮宗青年会結成50周年大会 「自覚」

 全国日蓮宗青年会(以下、全日青)が結成されて今年で50年という節目に当たり、
今年は、東京・池上本門寺で結集大会が開催され、参加してきました


全国から300名を超える青年僧が集結し、池上本門寺周辺を「世界平和祈念唱題行脚」、
境内においては、「いきいき生きる」と題し、お坊さんフェスティバルや僧職男子によるカフェなど様々なイベントが開催され、また「みのもんた」さんによる、トークショーも開催されました。

みのもんたさんは、イベントの2日前、最愛の奥様を亡くされておられます。にもかかわらず、
約束だから・・・ということで、参加されたそうです。
その心中を察するに・・・・・・
行脚後の大法要の中で、導師(会長)の発音の元、御回向させていただきました。


僧侶はもちろん、境内には多くの参加者がいらっしゃいました。
企画・準備、様々なご苦労があったことと思います。
同様の規模は長崎では難しいかもしれませんが、今後の活動のきっかけとなりました

夜には、参加した青年僧による「これから~  を語りあう青年僧の集い」に参加。
それぞれの想いをぶつけて話し合う中で、ある言葉が出てきました。
「無関心」と「自覚」

この2つの言葉は自分の心に響きました。響いたというか、自分が想っていたことと
自分に足りないものを同時に言われた気がしました。

僧侶として、また日本国民として、あるいは父親として
いろんな点で当てはまります。

参加してよかった。
なにより、同じ気持ちを持った仲間たちが大勢いたのが、心強かった。
この思いを常に自戒し、保ち続けながら
これからも頑張ろうと思います
2012-05-22 20:45:00

熊本からの団参

 熊本から、自坊へ団参がありました。

熊本市・妙乗寺様。
御住職は、私の祖父の弟にあたり、自坊が実家になられます。

今回は檀信徒14名の方とお参り。
お勤めの後、お寺の歴史や位牌堂、衆合墓の見学をされました。

都市部と田舎の環境の違いはあります。
でも、信仰はどこでも同じ。
熱心な思いは、住む場所は違えど伝わります。
そんな思いを感じた団参でした。
2012-05-17 21:20:00

遅くなりました・・・

 今月9日から神戸へ出かけていました。
大学卒業後、布教研修所という半年間の研修を受けたのですが、
その時の同期会です。

長崎から神戸へは空路があるのでかなり便利です。
空港につき、同期のお上人(といっても年齢は一回り先輩ですが…)が
お土産を買いに面白いところに連れて行ってくれました。

「焼肉のたれ」の自販機です。
隣にある洗濯機で作っているそうです・・・本当か?

神戸のお寺は、都市部にあることもあり、外見も中身も近代的。
下の2枚の写真、違うところが3か所あります。わかるかな・・・・・?
   
阪神大震災の際には、本堂は建てた直後で、新しい基準でもあったため、
ガラスが割れることもなく、無事だったそうです。
そのため、直後から、ボランティアの拠点となり、多くの方が寝泊まりしながら、
復興のための拠点ともなったそうです。

その場所、地域にあった布教方法があります。
田舎では都市部のようにはいきませんが、
逆に田舎でしかできないこともあるし・・

3年ぶりの再会で、それぞれが志を持って各地で頑張っている姿、近況も聞けて
こちらも刺激になりました。

「同心」
離れていても、気持ちは同じ。身体は違えど、想いは同じ。
互いに刺激遭いながら切磋琢磨したいものです。
2012-05-14 22:05:00

ジオパークって?

 ジオパークってご存知ですか?
私の住む島原半島は世界ジオパークに認定されており、
12日から15日まで「第5回ジオパーク 国際ユネスコ会議」が開催されています。

せっかくの機会なので、子供とイベントに参加してみました。
初日は、火山の歌を作るというワークショップに参加。
イギリス人のジオパークスタッフ2人と日本人の作曲家の方で「ジオトリオ」を結成し、
参加した子供たちと一緒に、火山や島原についての歌やダンスをつくるとうものでした。
約2時間という限られた時間の中で、歌をつくり、ダンスをし、外に行って山の絵を描き、描いた山を楽譜に見立て音階を考え、楽器をするという、子供たちにとってもかなりハードだったと思います。



小学低学年の子供にとって、火山のこと知らないし、難しいだろうなぁ・・・そう思っていました。

その中で、あるスタッフの方は次のようなことを話されていました。

「イギリスには火山がなく、島原の子供たちは火山についての知識がある。知っているからいい歌詞ができるかというと、そうではなく、イギリスの子どもが火山の歌を作ると、知らないからこそ想像力が働く。島原の子ども達が火山について歌を作ると、知っているから逆に想像力を働かせにくい」

想像力・・・・私たちは知識を絞って考えますが、それは知っている範囲で考えていることであり、
       知らないことを想像するから、片や変に思うことでも、面白くもあります。
      
なるほど。自分の想像力の限界がわかった気がします。知識だけで考えていたから…

ちなみに、こんな歌詞です

     岩が勢いよく流れる
     でっかいボールが振って来る
     電車にちょっと似た音がする
     それこそが火山

歌とリズムは一度聞いたらすぐ覚える、わかりやすい歌になっていました。さすが・・・

今回作った歌は来月、イギリスでのジオパーク・フェスティバルで発表するのだそうです。


翌13日は復興アリーナで開催された「ジオまるしえ」。各種試食会、特産品販売のブースへ。人も多く、多くが品切れでした。ゆるキャラも登場!
2012-05-06 23:21:00

自分の師を探す

 お勤めでお伺いしたお宅での話。
元、小学校の校長先生をされたいた方だったのですが、
自分の息子が、小学校に入学した話からいろいろ話していると、
子供たちにとっても、出会う先生によって、いろんな影響を受ける。
だから、先生方も常に自分を律して、接していくことが大事なんだとということを話されました。

「良き師匠を探しなさい。」
修行時代に、あるお上人からいただいた言葉です。
別に、今の師匠が悪いということではなくて…
自分にとって良き師匠とは・・・周囲の方がいろんなことを教えてくれます。
その中で、自分の至らないところを指摘する、
そういう方が、皆さんの周りにはどれだけの人がいますか?

また、こういう言葉があります。
「自分が準備できた時、師は現れる」と。
いろんな指摘を言われたとき、受け止める準備はできていますか?
カットなったり、耳に痛いから聞き流したのでは
せっかくの師匠の言葉も台無しになりますよ。

縁あって、この世にこの時代に、この地域に生まれ、
いろんな人と出会う。
これも、仏様の御計らい。
その教えを、素直に受け止めたいものです。