副住職日記

2012-10-03 18:09:00

清正公の元へ  ~熊本日帰り団参~

 平成22年度から行っている熊本日帰り団参。
今年は、熊本市内の本妙寺妙心院様に参詣しました。

                ー本妙寺浄地廟拝殿ー


                    ー本妙寺本堂ー
どちらも、当山とご縁の深いお寺であり、本妙寺第32世の御住職が、出生地である布津の現在地に寺院を建立されたのが妙法寺の始まりであり、火災で焼失した後に再建を託された妙法寺2世の御住職は、妙法寺の後、妙心院の御住職となられ、多くの功績を残されました。
先代の妙心院ご住職は布津出身の方であり、いろんなところで繋がっています。

現在の妙法寺が法灯を継承し、存在するのは先師のご尽力によるものであり、当時はもちろん、現在の檀信徒のご協力にほかなりません。

本妙寺は加藤清正公が父君の追善のため建立されたお寺であり、清正公の御廟所もあります。
快晴の中、2ヶ寺の参詣と、妙法寺の開山上人のお墓詣りを行いました。


午後は熊本城内にある加藤神社へ参詣。平日にもかかわらず、多くの参拝客。境内・社の雰囲気。日本三名城の一つである熊本城を見ながら、清正公のご遺徳と現在も続く清正公信仰の熱意を感じます。



日帰りの団参ではありましたが、先人たちの想いを感じ、明日からの法務に対する充電ができ、充実した1日でした。また来年もご縁のある熊本市内の寺院を参詣会する予定です。
2012-10-01 21:45:00

初めての運動会

 またもや週末、台風の襲来を受けました。
今年のみならず、近年の天変地異に色々考えさせられます。
幸い、島原地方は風が強いだけで住みましたが…

そんな中、息子が通う小学校の運動会が開催されました。台風の影響もあり、
開催自体が心配されましたが、雨も降らず、予定通りの開催となりました。

以前にも記しましたが、1年生の息子たちは1学年6名です。
学校自体の生徒数も少なく、子供たちの競技だけでは午前中に終わります。
そこで、(昔からですが)親はもちろん、老人会や近隣大学の留学生も加わり、
地域の運動会?イベントとして盛り上がります。


その中で、自治会毎の出し物があります。
我々の地区は「飯野おくんち」と題し、龍踊りを披露。

本場長崎のおくんちがもうすぐ始まりますが、一足先に行いました。
龍も手作りです。頭はベニヤ、蛇腹は提灯に鯉のぼりを巻きつけています。
一体の龍を13人でもち、気持ちを合わせて左右に振りながら踊ります。


不肖私が、新入りながら、頭(先頭)を担当させていただきました。
理由は・・ただ重いから、だれもしたくない(>_<)
それでも、縁起終了後に会場からアンコールに当たる「もってこーーーい」の掛け声を頂き、
結局4回の披露となりました。

終わった途端、声が出ません。疲労困憊。その後に行われた地区対抗リレーにも出場しましたが、気持ちはあるのに、足がついてこず惨敗。・・・・・年齢、体は正直です。
久々に参加した母校の運動会。
懐かしさと共に、地域の暖かさや、人数は少なくても元気な子供たちを見て大人が気づかされることがありました

余談ですが、龍踊りは雨乞いに由来するそうです。龍は水の神。雨を降らせるといわれています。
先頭で動く金の玉は太陽・月を表し、それを龍が追いかけて飲み込む。龍を持つ踊り子は黒の衣装を着ていますが、これは雨雲を表し、玉を飲み込んだままでは雨が続くので、爆竹などを鳴らして驚かせ、玉(太陽)を吐き出させ、太陽と雨、自然の恵みに感謝する模様を表したものだそうです。
伝統・歴史・文化。受け継いでいかなければならないのは形式だけではなく、先人たちの想いも含まれます。そういう想いで、もうすぐ始まる本場のおくんちを見てください。きっと、印象が変わるはず。
2012-09-28 22:19:00

チャリティーバザー ご報告

 先日、お彼岸に合わせて開催しました「第2回チャリティーバザー」に多くのご協力、
ご参加いただきましてありがとうございました。
おかげさまで、盛況のうちに終えることができました。

震災から1年半。時間は止まることなく進んでいきますが、
私たちの記憶、想いというのは時間と共に薄れていくのが常であります。
しかしながら、今回参加された皆様の想いはきっと被災地の元へ
届くことと思います。


販売・募金併せて32,555円は、全額宗務院を通して
被災地へ届けさせていただきます。
以上、ご報告とさせていただきます。ありがとうございました。
2012-09-22 16:51:00

お彼岸デビュー

お彼岸の中日となりました。
天気予報では晴れのはずが、昼ごろからシトシトと雨
そんな中でも、ご案内通りチャリティーバザーを開催。

開始時間前から、多くの方が
下見に訪れ、早くも熱気ムンムン

午後1時の開始でしたが、15分ほどでほとんどがなくなりました

明日も行いますが、品薄の状態です。申し訳ありません
また、ご購入、募金、商品提供とご協力いただきました方々、本当にありがとうございました。
明日の分も含めて、後日ご報告したいと思います。

さて、メインの彼岸法要に愚息がデビューしました

いつもは静かな法要が、多くの歓声とともに、賑やかになりました
そんな中でも、息子のお勤めの声はよく聞こえます。
隣にいながら、私も昔はこんなに澄んだ声だったよな・・・・とうらやましく思いました。
そして、今回の法要には、老体にムチ打って院首様にも参列いただき
4世代でのお勤めとなりました。
いつかは4人で・・・と思っていただけに、感無量です

                                          ~参拝の檀家様撮影~
お彼岸に、4世代そろってお勤めさせていただく。

日蓮大聖人は仰せです

我が頭は父母の頭、我が足は父母の足、我が十指は父母の十指、
我が口は父母の口なり
                          ~忘持経事~

現在の自分を振り返りながら、父母、先祖様に感謝するとともに、
次世代につなげるためにも、自分の行動・言動を見つめなおすことが大事ですね


2012-09-17 22:28:00

台風の被害はありませんか?

 連休に九州を襲った台風16号
報道によると、かなり大きいみたいなので、我が家でも雨戸や懐中電灯など、
準備万端で備えました。
ですが・・・・こういってはなんですが、今朝も思ったほど風の強くなく、雨も少なく
ともあれ、無事に通過したようです。
朝から普段通りお勤めに。
海岸沿いの檀家さんだったのですが、大潮ということもあって、行く途中の川が今にも溢れようとしていました。大丈夫かなと思いつつも・・・不安が。
無事お勤めが終わり話をしていると、外が騒々しい。行こうとしたら、檀家さん宅の玄関まで海水が…
何とか間に合いましたが、震災を教訓にしなくてはいけないのに、自分の事となると甘いですね。

午後からは彼岸に向けて堂内の清掃。
見ると蝋燭が正面の須弥壇や前机のあちこちにくっついています。
そこで、以前教わったやり方で掃除することに。
準備するものは、アイロンと新聞紙。蝋が落ちている場所に新聞をかけ、その上からアイロンあてて熱で溶けた蝋を新聞吸ってくれるというものです。
やってみると、想像以上にきれいになりました。写真は掃除前


掃除後

皆さんもやってみては。
でも、決して漆塗りの仏具にはしないでくださいね。
ちなみに、うちの前机には漆塗りの机の上に「デコラ」という化粧版を乗せています。