副住職日記

2012-10-27 22:54:00

島原地区研修会

 26日、27日の1泊2日の日程で、今年度の地区研修会を開催しました。

テーマは「立正安国論」
1日目は「そうだったのか!わかる立正安国論」と題し、地区の若手僧侶が担当し、
先輩にもご指導いただきながら、研修会を行いました。

「立正安国論」とは、日蓮聖人が鎌倉時代当時の世情を憂い、その根本原因として
正しい教え(法華経)が広まっていないために、護るべき諸天善神がこの場を去ってしまっている。
今こそ、一人一人が正しい教えに帰依し、信仰することで
自身を始め、家庭、地域、全てが本来の仏土となるのだよ・・・・と。


現代社会と照らし合わせてどうでしょう?
災害を始め、領土問題、政治不信様々な問題がありますが、自分も関係する問題と思っていますか?他人事と思っていませんか?
無関心が何より問題です
一人一人が意識、意見を持つこと。何が正しくて間違っているのか、その判断をしっかりすること。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があります。
今回、改めて勉強させていただき、こちらも学ぶべきところが多かった。


夜は懇親会。普段なかなかゆっくり話せない事を、じっくりと聞き、話すことができました。
2日目に続く・・・・・

2012-10-21 22:57:00

寺フェスに行ってきました

 今日は熊本で開催された寺フェスに行ってきました。午前中は法務があったので、午後からの出発ですが、島原からはフェリーで40分ほどなので楽チンです。

「寺フェス」とは日蓮宗熊本青年会の結成50周年の記念イベントでもあり、テーマは地域住民と寺との『縁』。寺の魅力を身近に感じてもらおうと、熊本・本妙寺を中心に参道の塔頭寺院など15か所を解放し、コンサート、飲食ブースを始め、フリーマーケットなどが様々な催しです。
私たちがついたのは午後3時過ぎ。それでも、多くの方多くの人でにぎわっていました。



残念ながら、時間も遅かったので、各お寺で開催されたヨガや四十九日体験!?、竹とんぼや和菓子製作・子供向け法話などには参加できませんでした。寺コン(お寺で合コン)なども開催されたみたい。天気も良かったので、想像を超える参加者だったと、知り合いの実行委員(T迫会長)が話してました。
せっかくなので、各お寺に参拝し、お菓子などを購入。
子供たちがどうしても乗りたいといっていたくまモントレインに乗車!

参道を走る「くまモントレイン」 どこかで見た気がする機関車です。

普段は閑静?な参道も、今日は人だかり。ただのイベントではなく、自分で書いた写経を御守にする「御守製作」やご祈祷など、お寺ならではの取り組みも。お寺と関わる縁を大事にし、多くの方が気軽に本堂に入ってお参りされている様子を見て、雰囲気づくりやそこに携わる私たちの態度も勉強になりました。




2012-10-14 20:27:00

秋のお祭り

 この時期は全国各地でお祭りが行われますが、お寺のある地元自治会でも小規模ながらお祭りが開催されました。秋の収穫を神様に感謝します。

若宮様と呼ばれる氏神様で、地区の子供達(小学生)で担ぎます。息子も初めて参加しましたが、
法被を着た姿を見て、自分も担いでいた頃を思い出し、懐かしく思えました



以前は神輿を担いでいましたが、少子化の影響もあり、台車に載せての神輿廻り。その分、機動力が上がり、以前よりもはるか広範囲まで廻ります。車道を通るので、危険防止のため親も子供について一緒に回ります。
途中、法務(仕事)もあり抜けたりはしましたが、歩数計は1万歩を超えていました。おそらく、子供たちは10キロ程度歩いたことでしょう。息子は家に帰るなり、足が痛いといって、爆睡していました

地域の伝統行事、仏事、神事も含め少子化の波と共に、地方ではその存続が危ぶまれています。半面、人口の多い都市部ではどうでしょう?
ただ、人口の多い少ないにかかわらず、目に見えないものに敬意を払い、感謝の気持ちを忘れず大事にしてきた先人たちの想いは、いつの時代も変わってはいけないと思います。
2012-10-12 23:18:00

子供たちの万灯行列

 今日10月12日は、日蓮大聖人御入滅の日。
全国各地で「お会式」と呼ばれる法要が営まれます。
「お会式」とは、御報恩会式。日蓮大聖人への御報恩の法要です。

昨年に引き続き、大村市・妙宣寺様のお会式に出座、
法要後に高座説教を勤めさせていただきました。


駐車場が整備され、地元有志によるコスモス園が秋の装いを演出し、昨年とはまた違った雰囲気でお勤めしました。

何より、法要後に行われた万灯行列が、法要に花を添えました。小学生までの子供たちも参加し、
住職自ら行列に加わり纏を振り、一体となって日蓮聖人へ感謝の気持ちを伝えました。

ちなみに万灯とは、「万代不滅の灯」 大聖人が入滅された際、季節外れの桜が咲いたという故事にならい、紙で桜の花を作り灯明をつけ、教えの灯をこれからもずっと絶やさないとの意味があります。
大聖人が御入滅なられた地、東京・池上本門寺の万灯行列が有名です。

今年で731遠忌を迎えるお会式。子供たちが一生懸命、太鼓を叩き、纏を振る姿をみて、次世代へ伝えていくことの大切さを感じました。
2012-10-09 23:11:00

朝6時からの講話

 知り合いから講演の依頼を受け、行ってきました。
島原倫理法人会という、島原半島の経営者を中心とした方々です。
倫理法人会は、異業種の経営者の集まりですが、単に親睦や奉仕だけが目的ではありません。
純粋倫理の学習により自己研鑽、自己革新に励み、企業を活性化し、ひいては地域社会に貢献する経営活動を推進していこうという実践団体です。                                     ー長崎県倫理法人会HPより抜粋ー

モーニングセミナーということで、朝6時過ぎから約45分の講演。早朝にもかかわらず、約60名の方が参加され、その熱意に圧倒されそうでした。普段法話するときは、皆さん下を向きがちですが、今回は何より聴衆の目つきが鋭く、意識の高さ、取り組む姿勢、真剣な眼差し、想像以上の雰囲気でしたが、その方々の前でお話しさせていただけるのはありがたく、こちらも自然と力が入りました。
タイトルは「世の中の3つの鏡」 
私たちの周りには、常に自分を映し出す3種の鏡があります。自分、他人、そして仏様の鏡です。
映し出される様々な現象、姿は、自分自身で作り出したもの。
自分自身の心が、周りの世界(環境)を作り出しています。表される姿・相を見て気付き、その根本である、心(一念)を変えるならば、周りも変わるということ。
環境・世界を変えようとする前に、自分自身が変わることが大事です。たとえば雨の続く天気を、晴れにしようとするのではなく、雨の時にはどのような準備、対策をすればいいのか、晴れたときの準備はできているのか、こちら側の意識・行動を考えるということです。かなり要約しましたが、こんな内容でお話しさせていただきました。
毎週火曜日に開催されているそうです。その原動力、人を動かすのは信念・熱き心だと感じました。

島原倫理法人会HPより