副住職日記

2014-09-11 15:01:00

百か日忌を終えて・・・

早いもので祖父が遷化してから百カ日忌を迎えました。

兄妹と近い親族でお勤め。

お寺の広間で、会食を行いました。

改めて兄弟の方からいろんな話を聞くことができました。
また、祖父が使用していた数珠や衣を形見分けしたのですが、
その重みを実感しました。


ー背中で導くー
自ら先頭になって、導いてきた祖父。
文字通り、多くの方を引導したのだと思います。
また、それだけのことをしていたからこそ、話す言葉、会話にも
重みや説得力がありました。

今月の掲示板には「率先 垂範」という言葉を書いています。
・・口で言う前に、自ら率先して行動し、模範を示すこと・・
「日示上人」という祖父の日号が、よくあらわしていると思います。

様々な事件、事故、報道ありますが、まずは自らが示し、襟を正すことが
求められているのだと思います。
2014-08-07 01:19:00

3日間の僧風林を終えて

4日から始まった僧風林も最終日。
スタッフながら、2日目は法務のため自坊へ。
最後の模範法要(閉林式)に間に合うように、諫早へやってきました。

お勤めする林生を見て、3日間とは言えど
日に日に成長する姿に感動させられます。
所作が格段に違います。


林生が書いた卒塔婆。
もちろん、初めての経験でしょう!
sotoba

「お寺での法要やお勤めに出たい!」
帰りの車中での子供からの嬉しい言葉でした。

もちろん、これが僧侶としての第一歩が始まったにすぎませんが、
その第一歩を歩みだしたことに、嬉しさを感じます。

新しくできた仲間とともに、これからも頑張ってほしいものです。
 
2014-08-05 00:42:00

修行の第一歩・・・・

今日から九州教区僧風林に息子が参加しています。
僧風林とは、お坊さんの子弟がその心構えや読経、法要所作などの基本を教わる、
研修機関です。

今年は、県内開催ということもあり、初めての入林しました。
会場は、諫早市の本清寺様。

お勤めはもちろん、読経練習や声明、日蓮聖人の御一代記や
唱題行など、基本的なものをミッチリ教えて頂く3日間です。
15名の林生が、僧侶としての第一歩を歩み始めました。
みんな初々しいですね。


私も、中学2年の時に参加しました。
正座で足が痛く、ホントに厳しかった記憶しかありませんが、
その時一緒に参加した林生は、今では青年会で一緒だったり、
一生の法友でもあります。

ちなみに私はスタッフとして参加。
親として気になるところはありますが、今回は心を鬼にして
遠くから見守ってあげたいと思います。



 
2014-07-24 23:55:00

初めての頓写会

7月23日は加藤清正公の祥月命日。
毎年、熊本・本妙寺では頓写会という行事が開催されます。



熊本青年会主催で毎年写経が納経されますが、
当山も1昨年より檀信徒が写経したものを納経させていただいています。

今年は、代表して私が頓写会法要の中で
納経させていただきました。


青年僧の力強い読経の声、多くの参詣者の前で納経させていただいたことは
本当にありがたく、今後も自坊にて益々写経に励まなければと実感いたしました。

じつは、頓写会自体、初参加でした。
参道にずらりと並ぶ夜店。


老若男女問わず、多くの方が参加、参列されていました。
その様子を見て、清正公の御遺徳を改めて感じ、
また若い方が本堂で写経されている姿に感心しました。

今回、本妙寺参詣にあたり、頓写会前に、本妙寺歴代上人の墓前にお参り。
この中には、当山の開山上人のお墓があります。
ここ数年、毎年団参で参詣していますが、
毎回・本妙寺にお参りに来たときは、墓前で必ずお勤めしています。


先人の御遺徳を偲びつつ、報恩感謝のお経を読む・・・・
今何をしなければいけないのか、僧侶としてどうあるべきかを
考えさせられました。
 
2014-07-19 15:32:00

49日忌を前に・・・蓮の華

当山の蓮の花が見事に咲きました。

7月15日撮影

蓮の花は3日間しか咲かないそうです。
タネからゆっくりと育ち、泥の中から花芽を出して、
きれいに花を咲かせるのは3日間。

時間で考えれば短いのでしょうが、精一杯咲く花は
見る人に感動を与えます。
ちなみに、きれいな真水では、花が小さいそうです。

精一杯生きる・・・・

辛く、悲しいことを体験するからこそ、大きくなるのでしょう。
その経験が泥水であり、逆に人の気持ちがわかる豊かな心となって
華開くのだと思います。

師匠である祖父の、49日忌を待っていたかのように開きました。
※7月19日 撮影