副住職日記

2013-11-15 22:08:00

小学校の伝統行事

 息子が通う小学校の毎年恒例の行事である「もちつき大会」に初参加。
PTA本部役員という役職を仰せつかっている以上、学校行事にはできるだけ参加しています

この日も朝早くから、かまどやもちつきの準備。

昔は年末になると、各家庭の庭で行われていた行事も、時代の流れか
段々と少なくなってきました

幸い、息子が通っていた幼稚園でも毎年行われていたので、
一通りの流れはわかってるつもりでしたが・・・・
他の役員さんの手際の良さにびっくり・・・・
経験の差が違いました(^_^;)

かまどで蒸し、石臼と杵を使ってのもちつき風景・・なかなかいいですよ。

時々、杵同士がぶつかったり、手をつきそうになったり、
賑やかな餅つきでした
子供たちも、一緒につき、餅を丸めてもらいました。

6年生になるとリズムも良く、流石に上手でしたね


午後からは、「もみじ集会」という学習発表会でした。

1,2年生は劇、3年生は朗読、4~6年生は研究発表という内容で、
保護者の方も多数参加していました
最後には、鼓笛隊の引き継ぎ式という、これまた伝統行事もあり、
地元のCATVや新聞の取材も来ていました

全校生徒は70名程度ですが、温かみのある田舎の小学校です。
この小学校の良さは、父兄、特にお父さん方の行事参加が多いこと
地域一体となって行事に協力的ということを、先生方が感心されていました。
親として、またこの小学校の一人のOBとして、在校生の元気に頑張っている姿に
感銘を受けた1日でした
2013-11-13 00:34:00

お会式法要

 今朝は一段と冷え込みましたね

今日は、日蓮大聖人の第732遠忌(御命日)報恩法要です
もちろん、檀家さん皆様にご案内し、ともに日蓮大聖人へ御報恩の誠を捧げます。


平日の午後にもかかわらず、多くのご参詣を頂きました
また、御供物もたくさん頂き、その中で「モチ米」は、お斎と共に参詣者にお配りしました。


法要では、信行会による和讃奉納もあり、檀信徒と共にお唱えするお経、お題目、団扇太鼓の音に日蓮大聖人も喜んでいらっしゃるのではないでしょうか?



法要後には、12年ぶりの来寺となった、立川志遊師匠による 1人かたり 
土籠の場」を行っていただきました

土籠にいる弟子を想う日蓮聖人の暖かい手紙、そして土籠の中で師匠を想う日朗・日進上人と牢番とのやり取りは、その情景が浮かび、檀信徒も聞き入っていました
「土籠の場」は今回初めての試みということで、これから全国各地で聞くことができるかもしれませんよ

最後に本家の落語を一席。生の落語は田舎ではなかなか聞けないので、みんな大笑いしながら、あっという間の時間でした。


笑顔は元気の源、お腹から笑い声が出ることが一番いい・・・・・、落語の中でこう話されていましたが、笑顔で帰られる皆さんの表情を見て、来ていただいて良かったと感じます

次回は12年後に、となると、もうお会いできない方もいらっしゃるかと思いますが・・・
と話されていましたが、是非また機会を設けたいと思います

法華経の縁、お題目の縁、日々の感謝を忘れずに過ごしたいものです。
2013-11-11 23:57:00

宗門法要に出座 ~小松原法難750年報恩法要~

11月11日は、宗祖日蓮大聖人が小松原法難に遭われた日。
今年はちょうど750年目の節目を迎えました。

小松原法難とは、文永元(1264)年11月11日、日蓮聖人と弟子信者10余名が、
安房国東條の松原(現在の千葉県鴨川市広場付近)にて、待ち伏せていた、地頭の東条景信
らの襲撃を受け、弟子・鏡忍房日暁上人、信徒・工藤吉隆公(妙隆院日玉上人)が殉教され、日蓮聖人ご自身も腕を折られ、額に刀傷を負われたご法難です。

今回、ご縁を頂き、750年報恩法要に出座させていただくことになりました。

前日入りし、朝からご来光を拝みに麻綿原へ。


残念ながら、ご来光は拝めず(>_<) ・・・またの機会に・・・

次に日蓮寺様へ。

ここは、小松原法難にて傷を負われた日蓮聖人が傷口を洗い、岩砂で血止めをし、傷の養生をし、一命を取り留めたという言い伝えのある場所です。

(傷洗いの井戸)




ちなみに、ここで傷の養生をされていた時、老婆が自分のかぶっていた綿頭巾を傷の風防ぎとして供養した故事にならい、刀傷が寒さで痛まないようにとの心づかいで、毎年11月11日から春季まで日蓮聖人の御像の頭に綿帽子を被せます

今回の宗門法要の会場となった鏡忍寺様。


殉教された鏡忍房が葬られている場所であり、のちに工藤吉隆公の息子が日蓮聖人の弟子となり、この地に一寺を建立し、父親の法号(妙隆院日玉)と鏡忍房の名前をとって、妙隆山鏡忍寺となりました。

境内には、法難の時、槙(マキ)の大木の上に現れた鬼子母神が東條景信をにらんだだめ、驚いて逃げ去ったと言われる、降神の槇があります。



いよいよ、法要本番。宗立学寮の青年僧による行脚、降神の槇を囲んでの修法、祖師堂にての
報恩法要。北海道~長崎まで、全国から多くの僧侶、檀信徒が参列し、報恩の誠を捧げました

今回の法要出仕、参拝を通じ、真の報恩とは何なのか…を考えました。
現代に生きる我々が、法華経・お題目の教えに従って立ち振る舞い、後世に伝えていくことがお釈迦様、大聖人への報恩であり、肝心な事ではないかな・・・・と。

そう感じながら、帰路につき、慌ただしい2日間でしたが、何とか最終便で帰ってきました。

明日(12日)は、当山のお会式。その想いを胸にお勤めしたいと思います。


2013-11-04 22:19:00

信行会&お会式桜作り

月日が経つのは早いもの
今月の信行会は、例年同様、お会式でお供えし、
参詣者に配る「お会式桜」の作製です。

日蓮大聖人がご入滅(10月13日)の折、東京・池上邸(現在の池上本門寺)
庭先の桜が時ならぬ花を咲かせたという故事に由来し、
お会式日蓮大聖人ご命日法要)の時に、
桜の花をかざります。

2~3日前、境内の「しだれ桜」も、1輪だけ咲いていました。


毎年のことで、メンバーもベテラン揃いで仕事も早い
私が法務から帰ると、すでに8割方完成していました(^_^;)


昼食をはさんで、午後からは信行会。
お会式法要にて奉納する、「和讃」の練習。そして御遺文の紹介・解説
今回は「土籠御書」という、日蓮聖人が佐渡に流罪されるとき、
土籠という牢屋に幽閉された弟子たちの事を心配し、法華経信仰の正しさと、
実際に身をもって行動された弟子たちを励まされたお手紙です


(鎌倉・光則寺 土籠)※だいぶ前に訪れた時に撮影した写真です(^_^;)

実は、今回のお会式法要にお招きしたのが「立川志遊師匠」
落語だけでなく、日蓮聖人の伝記を「1人語り」していただきますが、
今回語っていただく場面が、この「土籠」の場面です。

そういうこともあって、今回の御書拝読となりました
少しでも、日蓮聖人の御心に触れていただければ・・・・・・と思います。



2013-11-02 22:20:00

今年も始めました(^_^;)

 これまでにも紹介しましたが、日蓮宗では毎年11月1日から翌年2月10日までの
100日間、千葉県の中山法華経寺にて大荒行堂が開催されます


今年も県内の先輩や友人などが入行しました。長期予報では、
今年の冬は寒くなるとのこと
とはいえ、それぞれの想いで修行に励み、2月10日に無事に成満を祈念しています



ということで、今年も1日から水行はじめました。

境内にある「浄行菩薩」様の前で行っています。
浄行菩薩とは、『法華経』に登場する四菩薩の1人で、お釈迦様亡き後、末法の世において
仏様の教えを護持するものとされています

またその呼び名から、日蓮宗では古くより、身心を浄らかにする徳を有した菩薩として信奉されています。浄行菩薩の像を水で洗い清めることによって、自分自身の煩悩を清めるということになり、さらに自分の身体の悪いところと同じ部分を清めて祈願をすれば霊験をいただけるという信仰につながったようです。

ちなみに、この辺りの地域では、「撫で仏様」と呼ばれ、病気の時等に自身の悪い部分を撫でて祈願することで、ご利益を頂けるといわれています。

「身から出た錆」

自ら出る「心の垢」を少しでも洗い流せるよう、これから来年2月10日まで、
100日間続ける予定です。