副住職日記
伝える使命 ~護法大会を終えて~
県内各地より、約1200名の檀信徒が集まり、お題目の縁に触れ、法華経の教え、日蓮聖人の教えを学び、伝え弘める大会です。
県内を地区毎に回り持ち開催していますが、今回は諫早が会場となりました。
会場に着くと、早くも熱気ムンムン。
少し肌寒くなったかなと感じる風の冷たさもなんのその。
ロビーでは、東日本大震災復興支援の義援金募集やバザーなどを開催。
今回の法要は、僧侶の声明と音楽のアンサンブル。
お経に合わせて、ピアノやオーケストラの演奏があったり、和と洋の融合といった
いつもと違いながらも、厳かな法要でした。
引き続きの講演は、西海市・実相寺ご住職「梶原北天僧正」による、『今、伝えること』
ご自身の体験を基にした話に、参加者も真剣に聞き入っていました。
最後には、おなじみの 山口修夫妻とのアンサンブル。
お坊さんたちもステージに上がり、会場の皆さんとの祈りの合唱に
会場は一体となり、最高の雰囲気でした。
途中、ゆるキャラと本物?の2人の(こぞうくん)が登場し、ユーモアたっぷりの
大会となりました。
毎年だと、マンネリしつつある大会。その中に、まじめに、真剣に伝える想いが
参加者の心をうった大会だったと思います。
ジオマルシェに行ってきました
今年の4月から、毎月最終日曜日に島原のがまだすドームで開催されている「ジオマルシェ」
今回で7回目ながら、初めて参加しました。
島原半島の水や大地、海などの豊かな自然で育まれた「食物」
その島原半島の食が大集合したイベントです。
天気も良く、多くの人が来場していました。会場も広く、芝生の場所もあるため
子供達は配られた凧や紙製ブーメランで遊んでる子も・・・・
会場には半島内の業者、「小浜ちゃんぽん」をはじめとするB級グルメ、地元特産品、地元高校等も出店していて、近くにありながら、なかなか知らなかったお店もあり、いろんな発見がありました。
ちなみに、来月は特大版ジオマルシェだそうです。
ゆるキャラフットサルやステージイベントもあるそうなので、
是非お越しください・・・・・と、なぜか宣伝(^_^;)
食も大事ですが、その食を生み出す自然の恵み、大地や海、水すべてに感謝しながら、
生かされている、この「いのち」
自然災害が数多く起きているこのご時世。今一度見直すきっかけになればいいなぁと
1人考えていましたm(__)m
季節の変わり目?
最近になって、朝晩は急に冷え込み、自身の体調管理もままなりません。
それは、人間だけでなく植物も同じみたい。
境内には、真夏の花である、ハイビスカスが次々と咲き、
先月植えたばかりのイチゴからは花芽が出、実がつき
枝垂桜も咲いています。
植物でさえ、季節がわからず狂ってしまうほど・・・・・
当たり前の大切さを痛感します。
当たり前の大切さ
講師の先生は「大野勝彦」氏
ちょうど一か月前、檀家さんから阿蘇の美術館での話を聞いたばかりだったので、縁を感じ、今回参加しました。
ご存知の方もいるかもしれませんが、大野さんは25年ほど前、農作業中に機械に挟まれ、両腕を切断。それほどの大事故にも、両腕を失ったお蔭で気づかされたことがあると・・・・
約1時間の講演でしたが、終始笑いあり、涙あり、考えさせられる話ばかり。自身の体験を通し気付いた「家族や人の優しさ」「いのちの大切さ」は何より説得力がある。自分の身近な者たちの自分に対する深い愛に気づき、それを素直に受け止め、その感謝の気持ちを大きな支えとして生きているということを全身全霊で伝えようとされていること。
怪我するまで子供や親を何とも思わず、強く当たっていたこと、優しい人を見ると「暇人」と思っていたこと、事故をきっかけとはいえ、自分の気持ちを正直に語れる、優しく強い気持ちを持った方なんだと・・・話を聞きながら感じました。
考え方はもちろん、何もできないと考えるより、できると思って行動する、人の喜ぶことをすることを常に考えていると話されたのが印象的です。
毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身
(法華経 如来寿量品第16)
仏様が与えた試練、きっかけ。日常での様々な出来事が、私たちに「大切なものに気付けよ」とのメッセージがこの経文です。
その試練を受け止め、自ら行動するその姿勢。そして事故のお蔭で今の幸せがあるという考え方。最後に義手で筆を持ち、すらすらと白紙に「笑顔」と書かれる姿を見て、涙が出た。
熱しやすく冷めやすい・・・・よし、やろう!という気持ちをいかに持ち続けるか。一つのきっかけを大事にしたいもの。常に見守ってらっしゃるという、感謝の気持ちを忘れずに・・・
この時期になると・・・・・
日蓮宗では、毎年11月1日から翌年2月10日までの100日間、大荒行堂と呼ばれる修行が行われます。
http://www.youtube.com/watch?v=weUjxwHA-B8
千葉県市川市の中山法華経寺で開催されるのですが、100日間の修行を終えると、「修法師(しゅほっし)」と呼ばれ、修法いわゆる「ご祈祷」を行うことができます。
毎年この時期には、県内の修法師が集まり、「国土安穏読誦会」を開催。
経を読み、国土安穏の祈願・先師回向と共に、今年修行に入られる方の無事成満を祈ります。
今年は16日、長崎・茂木の円成寺様にて行われました。
今年県内からは3名の方が入行します。
この時期になると、初めて修行に入ったときのことを思い出します。
何とも言えない、追い込まれたブルーな気持ち(>_<)
私も2回目の行を出て早7年。自分自身の想いが修行に繋がりますが、
無事に100日間の行を終えてきてもらいたいものです。