副住職日記
熊本からの団体参拝
熊本県日蓮宗青年会主催の団体参拝団ご一行様が、
当山にお参りに来られました。
毎年開催されているそうですが、
今回は島原を中心に予定を組まれたとのこと。
妙法寺は歴史も浅く、寺宝もありませんが
熊本の寺院とは縁が深く
布津出身のお坊さんも、多くの熊本の寺院で
住職をされたこともあり、
今回お参りいただきました。
住職からお寺の歴史や熊本との関係などの話を聞いた
参加者は、意外な事実を知り
驚いた様子でした。
なかなか妙法寺に団参が来ることはありませんが、
多くの方にお参りいただき、うれしい限りです。
秋季彼岸法要
秋分の日。彼岸法要を行いました。
昨年より2日間行っていた法要を、1日に集約し
施餓鬼法要と併せて行っています。
3連休で様々な行事、イベントがある中
多くの方のお参りをいただきました。
和讃奉納やお勤め、施餓鬼法要を行いましたよ。
最後に法話では縁の大切さをお話ししました。
縁を大事にすること、縁に気づくことは
その後の生き方、考え方、大きく関わってきます。
過去現在未来は繋がっているのです。
今日の功徳が過去の罪障を消滅し、有縁無縁の供養となり
未来の自分の糧となります。
初めてお参りに来られた方もいらっしゃいましたが、
少しでもよりよい方向に皆が向けば、考え方が少し変われば、
家庭も地域も国も変わってくるはず。
すべては自らの心持ちの違いで変わることを
お話ししました。
檀信徒協議会総会・研修会に参加
県内の檀信徒協議会に参加しました。
各寺院より檀信徒・総代さんが参加しての総会と研修会ですが、
酷暑にもかかわらず、70名の参加がありました。
熱い想いを語る論議と、熱心に研修を受けられる姿勢に、
宗務所のエアコンも頑張ってますが、皆さんの熱気に
かないません。
横のつながりもでき、益々活発な活動になるように
頑張っていきたいと思います。
教研会議に参加
毎年開催される、九州教区の教化研究会議に参加。
今年は大分だったので、ちょっと遠い場所での開催でしたが、
先輩・後輩とともに参加しました。
お坊さんも、様々な研究・研修会があります。
何が足りないか・何が必要か、常にアンテナを張っていなければ
教化にはなりません。
また、様々な活動をされている方と話すことで、
刺激を受けたり、自分が行っていることとの違いを感じられます。
自分が影響受けることで、周りや環境を変えれるし、
逆もしかりですね。
どれだけ自分が目的をもって動いているか、
人づくりの大切さを感じました。
毎年の供養
今日は43名も方が亡くなられた雲仙普賢岳・
火砕流災害が起きた日です。
地元消防団・タクシー関係者をはじめ、報道関係者が火砕流に巻き込まれました。
当時高校生だった私は、高総体の真っ最中で、
たまたま昼過ぎに帰宅していたので、自宅からその時を経験しました。
夕方4時過ぎ、ドスン、ゴロゴロという地響き、大きな溶岩の塊が頂上から転がり落ちる音に気づき、
外を見ると数分で、火山灰によって辺りは真っ暗になりました。
家の中にいても焦げ臭い匂いが、この先どうなるのか不安で一杯でした。
多くの方が犠牲になったのを知ったのは夕方のニュースでした。
その光景は今でも忘れることはできません。
あれから、丸27年。
私はここ数年、犠牲になられた「定点」と呼ばれる、当時報道陣が殺到し
取材の最前線の場所でお勤めしています。
普段は工事の関係で立ち入り禁止ですが、この日1日限り、入ることができます。
今回、火砕流発生時刻には行けなかったので、お昼すぎにお勤めしました。
その場所には、生花が供えられていました。
その場に建つと、真正面に普賢岳が見えます。
火砕流は時速100キロで流れるそうなので、きっとあっという間の
出来事だったと思います。
時が経つにつれ、記憶からだんだん薄れていくのはしょうがないことですが、
次の世代に伝えることは、やらなきゃいけないと、いつもこの場所に来ると感じます。