副住職日記
2023-04-01 19:34:00
供養塔の存在
寛政4年(1792)4月1日、島原の眉山が崩壊し、その土砂が有明海へ
流れ込む事によって発生した津波で対岸の熊本・天草や島原半島で約15000人もの
犠牲者が出た災害があります。
「島原大変 肥後迷惑」という言葉が残っています。
当時の藩主が供養のため、命じて立てた供養塔が半島に8基あるようです。
以前、半島有志の若手僧侶と集まり行脚して供養していましたが、
最近ではそれぞれ近くの地域の供養塔で行うようになりました。
布津にもその供養塔があります。
普段通っていると目立ちませんが、近くに行くと中々大きさで、立派な供養塔です。
今日、午前中にお勤めに行きました。
その場所からは有明海、津波の起源となった眉山や普賢岳が見渡せます。
資料によると、この地域では56mまで遡上したそうです。
二百数十年前のことですが、この供養塔の存在が今生きる私たちに
災害のことを伝えています。
もちろん、これまで守ってこられた近隣の方の行いもあってのことです。
災害は忘れた頃にやってくる
肝に銘じたいものです。
2023-03-21 18:51:00
春季彼岸法要
春季彼岸法要を厳修しました。
朝からあいにくの雨だったこと、収まりつつあるとはいえ、
まだコロナ禍であるということ・・
きっとお参りも少ないだろうと考えていましたが、
悪天候にもかかわらず、多くの方に参拝いただきました。
初めての方も多く見られ、有り難い事です。
彼岸法要とともに、施餓鬼供養も行いました。
今回は、住職と2人でのお勤めだったので、寂しくはありましたが、
檀信徒の太鼓、和讃、読経の声、皆さんでお勤めすることが
何よりも嬉しかったし、ご先祖はじめ多くの精霊の元に
その功徳が届いたものと思います。
法要後には、パワーポイントを使用してお話しさせていただきました。
コロナ禍3年間の中で、多くの行事・風習など簡略されて中で、
やはり大事なことは伝えなければ、この先なくなってしまうという危惧から
仏事に関する風習やマナーを中心にお話ししました。
もちろん、彼岸や日蓮聖人の教えもです。
これから活動が何かと増えてくると思うので、
大事なことはしっかりと伝えなくてはと思います。
2023-02-27 19:26:00
入寺・落慶法要
南有馬町・良國寺様の入寺・落慶法要にご案内を受け、
この度参列してきました。
本来はもっと前に案内されていましたが、コロナ禍で延期となり、
今回の法要となりました。
雲一つない晴天のなか、2月10日に荒行堂を成満した行僧を先頭に新住職の入寺行列
法要前には、水行式も行われ、厳粛のうちに式典が執り行われました。
新住職の元、寺観一新し、新たな法華の道場として生まれ変わり
多くの方の拠り所として、今後益々興隆することと思います。
檀信徒の表情が何とも言えないくらい爽やかな表情でした。
2022-11-12 19:50:00
お会式法要&ファミリンピック
今日はお寺にとって大事な「お会式」法要で
日蓮聖人の命日に行う、今年で第741遠忌にあたります。
昨日までに準備を行い、感染対策も施し、天気も好かったこともあって
多くの方にお参りいただきました。
コロナ以前とは行きませんが、少しずつ活気は戻ってきている気がします。
今回は、長崎市明練寺の村田孝元上人にお越しいただき、法話を行っていただきました。
豊富な知識と熱い信仰心に裏付されたお話しは、とてもわかりやすく、
皆さん聞き入っていました。
参詣者には信行会で作成したお会式桜、お弁当、お供えもちを配布し、
檀信徒とともに、日蓮大聖人のことを偲びながら、報恩感謝の気持ちを捧げました。
また、この日の午前中には布津町青少協主催のファミリンピックも開催され、
久々に地域の小中学生の賑やかな声が響きました。
中学生が主体となってイベントを運営し、ゲーム大会、ブラスバンド演奏、
消防署・警察・自衛隊等の体験コーナーなど、
規模は縮小しての開催でしたが盛り上がっていました。
朝から晩まで、忙しい1日でしたが、以前はこれが当たり前だった事を思うと、
コロナ禍になれてしまったイメージ、思考を今後どうしていくかが課題ですね。
2022-10-25 21:38:00
久々の研修会
九州教区の教学研修会が大分で開催され、参加してきました。
久々の研修会でもあり、せっかく大分に行くので、
始まる前に知り合いのお寺様にお伺いしました。
お参りしたのは、大分・常妙寺様です。
こちらでは地域一帯となって「こども食堂」を開催されており、
自分もいずれ行いたいと思っていることもあって、
色々アドバイスをいただきました。
研修会同様、オンラインだけでなく、
やはり実際に足を運んで触れることは、
大切なことだと実感しました。