副住職日記
2020-06-03 18:07:00
29年の歳月 いのりの日
今日6月3日、島原にとっては忘れられない日です。
今から29年前、43名もの方が死者・行方不明者となった
雲仙普賢岳の大火砕流災害が起こった日。
当時高校生だった私は、発生時に高校総体期間中で、たまたま自宅にいました。
自宅から眺めた噴煙、焦げ臭い匂い、惨状を知らせた夕方のニュースは今でも忘れられません。
当山の檀信徒の家族に、犠牲となった方がおられ、
今でも行方不明の為、仏壇には亡くなられたであろう場所にあった石が祀られています。
大学卒業後、島原市仏教会様に声をかけて頂き、
慰霊碑で行われた仏教会主催の年忌慰霊法要に出座させて頂きました。
以来、6月3日には出来る限り、雲仙岳災害記念碑や定点と呼ばれる場所でお参りさせて頂いています。
今日もあいにくの天気で山頂を見ることはできませんでしたが、
定点近くには生花やお供えが供えてありました。
話は変わりますが、先日、新聞記者の方から取材を受けました。
きっかけは、数年前のブログの記事を見られたことでしが、
色々想いを取り上げて頂いたので、よろしければご覧下さい。
「ここに立つとさまざまな無念がよぎる」雲仙普賢岳噴火29年 犠牲者を悼む僧侶
全国いや世界各地で起きる災害。
他人事ではなく、自分事と考えることで
自ずとできる行動があると思います。
奇しくも、これまで地域で起きていた災害が、コロナウイルスという
世界中同時に起きていることで、自分の事と考えるようになったと思います。
自分に出来ること、伝えること、どうやったら想いを伝えられるかを
日々模索しながら行動したいと思います。