副住職日記

2017-02-02 19:13:00

慰霊行脚

毎年大寒から1週間、島原半島1周行脚の寒修行を行っていましたが、

今年は諸事情により、行うことができませんでした。

 

ただ、行脚は無理でも、供養塔のお参りは行いたいとずっと思っていました。

供養塔とは、約220年前に起こった島原大変による「津波流死供養塔」です。

対岸の熊本と合わせ、1万5千人もの方が犠牲となった災害で

当時、島原藩主の命により半島7か所に供養塔が建立されました。

今でも供養塔は残っており、当時の海岸線を知ることができます。

こちらは藩建立ではないですが、南串山にある津波流死供養塔です。

同じく、加津佐にある供養塔。

 

今回は3名のお上人と一緒に回向供養しました。

今でも生花や線香がお供えしてあり、

地域の方が日頃お参りされている様子がわかります。

南有馬

西有家(須川)

 

布津。見にくいですが、椿やシバの間に供養塔があります。

島原市・安徳。こちらには説明版もありました。

島原市・田町。

 

有明町。

 

国見町(多比良)

 

命日である4月1日には、供養塔がある各地で供養祭が行われているようです。

 

今年は普賢岳災害から27回忌に当たります。

色々と考えさせられる供養塔廻りとなりました。