副住職日記

2014-05-12 22:59:00

新たな始まり   ~感謝の気持ち~

平成11年に大荒行堂に入行して以来、お世話になっている先輩上人の御自坊の
落慶法要にお手伝いに行ってきました。


本清寺という、諫早市内の寺院ですが、こちらの住職になられて10年。
今回本堂の改築、庫裏の新築をされたわけですが、
真新しい中にも、こまやかな心遣いをされていることがわかります。

バリアフリーはもちろん、車いす用のリフト、エレベーターなどの配慮とともに、

スギゴケがきれいな中庭には、以前の鬼瓦が飾ってあり、

何もかも新しくするのではなく、先人の「想い」を残す先輩ならではの優しさがありました。

なかでも、今回法要に使用された衣(七条)は先輩のお師匠様が召されていたもの。
師匠の想いも一緒に、感謝の気持ちを表されていました。
晴天にも恵まれ、多くの檀信徒の参詣や稚児行列を拝見して、
先輩の人柄、普段の言動が、檀信徒を惹きつけるんだろうなぁ、と刺激を受けました。


法要後の祝賀会で聞いた話ですが、ちょうどこの日が住職に推挙された節目の日だったそうです。

「節から芽がでる」

10年を節目として、また新たな芽がきっと大きく育つのだろうと、つくつく感じた法要であり、
色んな意味で考えさせられた「母の日」でした。