副住職日記

2014-03-08 00:45:45

霊跡をめぐる ~佐渡の巻~

県内の先輩からお誘いを受け、4日から2泊3日の日程で新潟・佐渡へ。
なぜ佐渡に行くのか・・・・・
佐渡は、文永8年の龍口法難後、日蓮聖人が流罪となり、約2年5か月を過ごされた場所です。
その過酷な流罪生活の中で、『開目抄』や『観心本尊抄』などいった多くの著述をなされ、また日蓮宗の御本尊である
大曼荼羅の始顕をなされました。
即ち、この佐渡の地は、日蓮聖人の大いなる思いが溢れだした聖地であり、その魂魄が留まっているのです。

今回この時期に訪れたのは、真冬の佐渡を過ごされた日蓮聖人のお気持ちを少しでも体験するため。
また、実際に述作された場所・時期の環境を身をもって感じるために、敢えてこの時期となりました。

朝4時半に自坊を出発し、福岡から空路飛行機新潟へ。そして新潟港から佐渡まではジェットフォイルで約1時間。
乗り継ぎがうまくいき、予定より早く、午前11時半には佐渡へ到着。

この時期には珍しく、雪も少なく、また快晴晴れで、船も揺れることなくつきました。

まずは、平成15年に建立された「日蓮聖人銅像」へ参拝。

私自身、前回佐渡を訪れたのは、この銅像落慶法要の時でした。その時、行脚や出仕していた時のことを思い出しながら
参詣しました。

次に向かったのは、松ヶ崎・本行寺。新潟、角田浜を出港され、佐渡に最初につかれた場所が松ヶ崎です。

本行寺様の近くに、「おけやき」と呼ばれる欅の大木があります。松ヶ崎に上陸した日蓮聖人は、
ここで欅の木の穴に入り、3日3晩過ごされたのです。


更に向かったのは、真浦霊蹟。話がアッと今に飛びますが、御赦免を受けた日蓮聖人は「真浦の津」から出船されます。
その出船の地に顕彰碑、また近くには日蓮堂と言われるお堂が建立されています。


1日目最後は、経島。赦免を知らせるため小木海岸に漂着した日朗上人が一晩過ごされたという。


本当は足跡通りに辿りたかったのですが、時間や、翌日からの天候が思わしくない雪ということもあり、
1日目はこのような日程となりました。-つづく-