副住職日記

2014-01-24 00:23:00

4日目を迎えた行脚 

ようやく半分を迎えようとしています。
今日は口之津から南串山まで。約16㌔です。


対岸の天草までは約5キロ。この辺りは、イルカウォッチングでも有名です。
貿易で栄えた町でもあり、現在も船員の方が多くいらっしゃいます。
また、お題目信仰も厚く、今日まで行脚した中で、一番多くの方が
手を合わせてくださったり、浄財を頂戴したりしました。


(海水浴場が多い加津佐地区)
今日も海岸線沿いを歩きますが、加津佐に入り、ロックシェードを歩きます。
断崖が多いこの地域は、がけ崩れも多く、犠牲者も出ています。
現在では、大雨になると通行止めになります。

その合間に、供養塔が建立されていました。

これは、藩建立ではなく、有志の方で建てられたもの。
対岸と近いこともあり、天草地方の流死者も多く、地元殉難者と共に供養のために建てられたものと思います。
供養塔の正面には、お題目が刻まれていました。

無事4日まで終了しました。
供養塔を廻りながら思うことは、単に歴史を学ぶだけでなく、教訓として自らの糧にすること。
そして後世へ伝えていくことが、何よりの供養になるかと思います。


「天災は忘れた頃にやってくる」・・・供養塔を建立された先師の想いを伝えたいですね。