副住職日記

2013-08-02 23:51:00

慰霊行脚 ~受け継ぎ 伝える~

 8月9日、この日は長崎に原爆が投下された日。
今年、68年目を迎えようとしています。

県内の小中学校は、登校日で平和集会などを通して、次世代へ受け継ぐことを行っています。

我々も、9日当日ではありませんが、毎年この時期に原爆殉難者慰霊行脚を行っています。


県内の青年僧はもちろん、数年前より全国からの参加も年々増え、今年は50名での行脚となりました。
以前は駅前や寺町の寺院から平和公園までのお決まりコースでしたが、殉難者は市内各地におられることを思い、毎年コースを変え、より広い地域で太鼓・お題目を唱え、慰霊を行っています。

今年は西山~立山公園経由で平和公園まで。


炎天下ではありましたが、それぞれの想いを胸に行脚を行いました。平和公園には、たくさんの観光客。また現在長崎で全国総文際が開催され、多くの高校生の姿が見受けられました。


平和記念像前や隣接する原爆無縁死没者追悼記念堂にて一読。



青年会として慰霊行脚は今年で最後の参加となりました。
毎年思いますが、行脚する地域・道路は多くの殉難者の上、そこを慰霊で行脚していることを想いながら、受け継ぎ伝えることの使命、責任感を感じます。

長崎だけに限らず、広島、日本、世界の一人一人が、対岸の事ではなく自分のそして後世の問題としてとらえ、関心を持つことが、平和への第一歩であると感じます。