副住職日記

2012-04-29 18:16:00

季節の変わり目

 昨日は立教開宗会
諸宗遊学を終えた日蓮聖人が、建長5(1253)年 4月28日、生まれ故郷である千葉県安房小湊の清澄寺で法華経の弘通を宣された聖日であり、是聖房蓮長を改め、日蓮と名乗られたのです。
日蓮宗にとっては、大事な聖日です。

気候もあたたかくなり、趣味で栽培している植物もきれいな花を咲かせ、たくさんの実がつきました。


「なでしこ」


自家栽培「いちご

「節から芽が出る」という言葉があります。自然界の当たり前の法則を言った言葉ですが、
人間に置き換えてもあてはまるように思います。樹木は節から新しい芽が出ます。
つまり、もともとは節という言葉には、命あるものが生きるための大事な局面という意味を持っています。他人から見たら順風満帆で成功しているような人でも、 大なり小なり「病気」「怪我」「挫折」「失敗」等、様々な「節目」を経験し、 頑張り、 「成功」しているのだと思います。
植物も人間も「節目」という大事な局面で腐らないで頑張ることが大切なことです。

今年の厳しい寒さを乗り越え、たくさんの花を咲かせ、実を付けた植物。
全ても物が、私たちに何かを気付かせてくれているようです。