副住職日記

2012-02-12 16:26:00

お墓で餅まき

 檀家さんの法事・石塔開眼法要に出座。
法事を済ませ、いざ墓地に行って開眼法要を行いました。
天気も良く、お墓詣り日和。ちょっと風が冷たかったですが…

日蓮宗では、開眼法要(お魂入れ)を行います。
開眼とは字のごとく、法華経の読経・唱題をもって、魂入れを行うことです。
日蓮聖人も本尊問答鈔という御書の中で
「仏は所生、法華経は能生、仏は身なり法華経はたましいなり、
しかれば木像・画像の開眼供養は唯法華経に限るべし」
と述べられています。

お勤めの後、用意された餅を撒きます。この地方では当たり前ですが、
遠くから来られた親戚の方は、なぜお墓で餅を巻くのか不思議がられていました。
それも当然ですよね。家の棟上式ならまだしも、お墓の建立に餅まきとは・・・・

四十九日忌の時に餅を供えたり、またお正月の鏡餅や、満一歳の餅踏み
人生のいろんな節目で餅は使われています。神秘的なもの、また魂が宿るものとしても
考えられています。

お墓に御魂入れを行う時の餅まきは、我々の体が先祖から受け継いだ魂、骨によってできていること
を考えるとき、先祖に対する感謝の念と、これからも家内安全、家運隆盛を願う気持ちの表れだと
感じました。

ー写真は当山の永代供養墓開眼の餅まきの様子ですー