副住職日記

2011-09-02 20:05:00

20年の歳月

 この地域では「月回向参り」というのがあります。
月命日にご自宅にお伺いして、お勤めします。
ほぼ毎日あります。

今日、お伺いしたところは、「祥月命日忌」のお勤め。
20年前の今日、亡くなられた方のご供養です。

「ちょうど、20年になりますね。」
「はい、あの頃は避難中で大変でした…」

お話を聞くと、普賢岳災害で
自宅が警戒区域となり、避難していた
仮設住宅で亡くなられたとのこと。

葬儀したくても、自宅には戻れず、
当時は現在みたいに斎場はなく、
公民館で行ったとのことでした。
「せめて、自宅から送り出したかった・・・」

今思えば、あっという間の20年だが、
当時、そして現在までには、様々な苦労、出来事、想い
があったことは想像がつく。

「憶持不忘」・・記憶にとどめて忘れない
何事も経験とその時の思いを忘れず、
歩まなければいけない。

明日のために、
次世代のために、
そして二度と繰り返さないために