副住職日記

2011-08-01 23:50:00

原爆殉難者慰霊行脚

私が所属する長崎県日蓮宗青年会で、戦争原爆殉難者慰霊行脚を行いました。
県内はもちろん、遠くは北海道からも賛同して参加する僧侶の方もおり、
市内3か所に分かれ、平和公園原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂を目指して開催。
沿道では、お題目を唱えながら太鼓をたたいて私達に、手を合わせてくださる方も。
今回の行脚に合わせ、「せつでん うちわ」を配布しました。
「節電」と「説伝」 節電はこの夏皆さんが意識していることでしょうが、
一過性のことにならずに、この取り組みを続けていきたいものです。

 66年前の8月9日、長崎に原子爆弾が投下され、約7万人という方の命が
一瞬のうちに奪われ、これまでに14万人を超える方々がなくなられています。
現在も後遺症に苦しめられている方々も多くいらっしゃいます。原爆で亡くなられた
方々、焼け野原になった場所を行脚しているのだと考えたとき、忘れ去られようとしている
戦争・原爆による犠牲の現実を伝えなければと強く感じました。

先の原発事故によって、「核」に対する人々の意識は変わろうとしています。
記憶にとどめ、いつまでも忘れず自らに言い聞かせ、後世に伝えていくことが
現世に生きる私たちの務めではないでしょうか?